半空洞男女関係

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イギリスの議会はなぜ狭いのか

brexitあたりからイギリス議会の様子がよくニュースに出てくるなと思うようになり、どうしてあんなに狭い部屋で議論しているのか疑問に思っていた。

1943年の議会を再建(爆破されたので、文字通り再建)するのにチャーチルが持ち込みをしている様子が記録に残っている。

The second characteristic of a Chamber formed on the lines of the House of Commons is that it should not be big enough to contain all its Members at once without over-crowding and that there should be no question of every Member having a separate seat reserved for him.

庶民院の特徴の2つ目は混雑せずに全てのメンバーが入ることのできない狭い部屋で、ゆったりしたスペースではいけないと言っている。その理由は次。

(中略) The essence of good House of Commons speaking is the conversational style, the facility for quick, informal interruptions and interchanges. Harangues from a rostrum would be a bad substitute for the conversational style in which so much of our business is done. But the conversational style requires a fairly small space, and there should be on great occasions a sense of crowd and urgency. There should be a sense of the importance of much that is said and a sense that great matters are being decided, there and then, by the House.

※ Haranguesはだらだら話して聴衆を非難するような長い演説とのことみたい。

庶民院で話すことの本質は、迅速に、遮ったり議論をしたりするための設備や会話スタイルにある。長い演説ではなく、小さいスペースで、ある種の緊張感やプレッシャーを持ちながら話すことが必要であると。

その後も議会について話しているのだが、戦争中でヒトラーとやり合っているのもあって、自分たちの議会を守るのだというパワーというか、意思を感じるスピーチが良かった。しかし英語がすらすらと読めないのでこの文章を堪能できないのが辛いな!

HOUSE OF COMMONS REBUILDING (Hansard, 28 October 1943)

Yahoo知恵袋にはわかりやすくまとめた言葉にしたバージョンがあったけど、元ネタが見つけられなかった。

イギリスの国会議事堂はドイツの空爆で破壊され再建されましたが、当時のチャーチル首相は 「建物を形作るのは我々だが、その建物が後に我々を形作ることになる。議員全員を収容するような議場にするべきではない。下院での優れた議論の真髄は、軽快にやり取りできる対話スタイルにある。そのためには小さな議場と、打ち解けた雰囲気が欠かせないのである」 と述べたそうです。 イギリスの議会場は何故あんなに狭いんですか? - イギリス人... - Yahoo!知恵袋

イギリスの議会は他にも面白いしきたりがあるのをBBCが紹介していたのは面白かった。

君主お断り? いまだに巻物? イギリス議会にまつわる5つのトリビア - BBCニュース

余剰リソースの使い方

書いてみたがあまりまとまらなかった。


学ぶモチベーションが最も高まるのは、自分がわかっていないとかなんでだろうと思ったタイミングで、いわゆる「好奇心がくすぐられたとき」だと思う。関心が強まって、もっと知りたくなる。きっかけは色々あると思うが、何かに取り組んでいるときに学ぶモチベーションが高まると、学習のループに入ることができると思う。それを仕事に投入している間は、結構楽しい。キャリア(?)のことを考えると、このループを続けていけるのがコスパが良い気はする。

とはいえこのループに自分を入れていくのは結構難しく、サイドプロジェクトや趣味もやりたくなってきてしまうので、バランスを取るのが難しい。考え方としては二つかなと思っていて、

  • なるべく波が無いように一定を保つ
  • 生活や過ごし方にゆとりを作って、受け止められるようにする

あたりがありそうではある。あとは、サイドプロジェクトとかでやっているようなことを本業にできるといいのかもしれないが...。

大体「なんかやる気が出ない」と言ってもやったらやる気は出てくるものなので、まあデスクに向かうことは重要だと思うし、であれば自分の生活をありたい姿の方向になるように習慣づけしていけば良いだろうとは思う。問題はそのありたい姿が一体何なのかがよくわかっていないということだけど。

電子工作の回路を組もうとFritzingを久々に落とそうとしたが、お金を払うページが出てきて有料化していた。実のところは会員登録すればダウンロードできるらしいのだが、自分はその動線が分からなくてお金を払った。昔お世話になっていたしいいとは思う。ただ、自分が学生だったらどうだったかなとは思う。

FritzingはProcessing, Arduinoあたりが出てきた時に話題になっていたソフトウェアだと自分の中では認識していて、Processing、Arduinoはそれぞれピポットしながらまだ元気だと思うけど、Fritzingは...。という感じではあった。とはいえ何か動きがあったこと自体は嬉しく思った。

github.com

経緯はこのIssueに書いてある。Fritzingはとにかく持続可能な状態ではなかった。ボットのハッキングが仕掛けられ、メールは機能せず、バグレポートやぷるリクエストは放置され、ビルドもまともにできず、0.9.3bで時代が止まっていたようだった。それをなんとかしようと動いてくれているのだろう。それだけでもすごい話だ。


最近あった、 faker.js や colors.js の件も思い出す。

色々無料のソフトウェアや世の中のことを書こうとしたけどうまくまとまらなくてやめた。ただ、もっと損得を考えずに楽しくものを作ることができればいいのに。