YAPC::Asia Tokyo 2015でボランティアスタッフした。トークの感想とスタッフやってみての所感
YAPC::Asia Tokyo 2015でボランティアスタッフしてきた。YAPCはじめてで、今までもTwitterでちらちら見るという感じだったけど、去年はてなインターンに行くまでPerlとか書いたことなかった上に、一昨年くらいまでYAPCはPerlのカンファレンスだと思ってたので行く気が無かった。
ボランティアスタッフやったのは完全に勢いで、 id:kwzr と id:EBAGmasa と一緒に申し込んだ。担当の部屋たまたま一緒になってしまって、ずっとトラックBの担当をしていた。ボランティアスタッフでトーク中部屋の中にいる人はトークほぼ聞けるので、結構お得という感じだった。休憩もらえたので、 id:hitode909 さんのトークとkazeburoさんのISUCON勝ち方は見に行った。ISUCON出るぞ!
見たトーク上げておく
Day 1
- Larryのメリークリスマス!
- 教養無くて大変という感じだった。自動翻訳機も無いのでちょっとつらいところもあったが面白かった。Larryの英語聞きやすかった気がする。英語勉強したい!
- DeepLearning の前に知っておくことがある! 再帰型のニューラルネットワークや自己組織化マップについて語ろう
- 結構教養必要という感じだった。機械学習の授業取ってたけど、それの総ざらいみたいな感じで面白かった。この分野面白そうな気はするので来年か今年の年越しあたりに遊びたい気がする
- それは僕たちのドメイン・DNS運用
- DNSの管理、大きい企業になってくると確かに大変だなというのがよくわかった。普段は1つのサービスとかしか運営してないので特に問題ないけど、大きくなるとしんどいな。
- 今フロントエンドで何が起こっているのか
- わりとPodcastで聞いている話が多かった気がする。Service Workerとかは聞いたことあるな〜という位だったのでその辺の話が聞けてよかった。
- Perlの上にも三年 〜 ずっとイケてるサービスを作り続ける技術 〜
- DDD面白そうというか便利そうだなという興味がわいた。綺麗に大きなサービスを作ったりするの大変そうだしむずかしい。質疑では結構「時間が解決」「やるしかない」という回答が多くて、やるべきタイミングでやることをやることが重要で、回りのエンジニアが○○してるから○○しないとみたいな考えてやっていると大変だしよくないという感じがした。早すぎる最適化は良くないというか理想に持って行かなくても良い部分はあるのだろう。最後のクロージングで大はしゃぎしていたひとでさんはかなり印象的だった。Perl最高!
- スライドを見るとすくなくとも5年は経ってから様々な本が日本語に翻訳されている。多くのアーキテクチャは我々が知るよりも数年や十数年前に発見されているわけで、英語が出来ないことによるアドバンテージというのはかなり大きいのではないかという気もしてくるのだった。
Day 2
- ISUCONの勝ち方
- 過去問じっくりやろう
- Docker3兄弟について
- ランチセッションA
- 弁当配りまくり
- 実践nginxモジュール開発〜CとLua〜
- サンタクロースを支えるIT技術
- NPOの人たちは色々やりたい一方で、インターネットとかコンピュータを上手に使えなかったりするから、そういうことのお手伝いをしてるという感じだった。確かにGoogle FormとかGoogle Mapsとか使えばかなりコラボレーションの速度は向上できるし、そういうのを専属でサポートしてくれるのは心強いだろうなあ。
- Perlがメインじゃない現場でもPerlを使う(AdTech現場編)
- トークのコアの内容とは関係ないけど、VOYAGEグループでは慣例としてすべてのrepoにmakefile入ってて、とりあえずmake installとか出来るようになっているのは良さそうという感じだった。とりあえずこれやってみよう、みたいなインターフェースが整っているのは便利そう
- Perl で RTB の最前線を闘い抜く
- 広告枠のオークションの話みたいな感じだったけど結構難しかった…orz
- カンファレンスネットワークの作り方
- CONBUの皆さんありがとうございます!! カンファレンスネットワークを素早く構築できるように、スイッチとAP以下のインターフェースとなる部分だけ物理で置いて、ルーティングとかDHCPサーバとかはAWS上に乗っけたのちに、VPN張ってどうにかするという工夫はかなり素晴らしかったと思う。1時間でYAPCのネットワークを構築されたのは本当に素晴らしい。id:takano32 さんがカンファレンスネットワークを活用して人間の動きを見つけ出す試みとかをしようとしていて、かなり興味深かった。このあたり論文とか出ていないのか気になる。研究としてはありそう。
というわけでトークの感想でした。プログラミング言語に関するトークが聞けなくて残念。あたらしいPerlの話や、Matzの話などは聞いてみたかった。ぜひアーカイブを見て楽しみたいと思います。
ボランティアスタッフ所感
ボランティアスタッフは当日Slackでやりとりしていたのだけれど、これがかなりうまくいっていたとおもう。SlackのReaction Emojiはかなり活用されていた。例えば忘れ物のファイルを作ったら、そこにコメントでどんどん忘れ物の内容を追加していって、問題が解決したらチェックマークをつける。案内してほしいことが @channelで通知されたら、各部屋の人が :+1: する。とか。面倒な通知も来ないし、状況は確認できてかなり良い。
参考までにchannelの構成を挙げると:
- #random: 雑談
- #general: 運営に関すること
- #X_track: Xには各部屋のアルファベット。ここで基本的にはやりとり。
- #leader: 各部屋のリーダーかな?(入らなかった)
当日はチートシートがGoogle Docsで共有されていて、これを見ながらやるという感じだった。わからないことは、適当にtrackの中でリーダーに向かってぼやくと、適切に解決された。大体順番にこなしていけば良くて、当日までほとんど打ち合わせはなかったのだけれど、朝のちょっとしたやりとりで大体遂行できた。コアスタッフの皆さんの綿密な準備と、他のスタッフのみなさんの柔軟な動きがかなり素晴らしかったと思います。
それにしても…。2015年になり、強力なネットワーク基盤と、各個人がiPhoneのような端末を持ったおかげで、密に連絡がとれるようになり、こうした2k規模のカンファレンスでも(当日スタッフは)少ない打ち合わせで遂行できているというのはなんともすごい時代になったものだなあという気がした。(スタッフはiPhoneとかちらちらしてても文句が来ない技術系カンファレンスならではという気もするが)
大体書きたいことは書いた。こういうカンファレンスは久々で楽しかった。はてなの人にも色々会えて楽しかった。1つ心残りなのは髪の毛ぼさぼさで行ってしまったことです。最近は遅くまで大学に居ることが多くてなかなか床屋に行けない。いい加減そろそろ髪を切りたいんですけど…。