軽くてサクッと読めそうなので会社で借りて読んでた。自分は
一緒に仕事するのに、邪魔しようとして働いてるひとはいない
という考えで生活していることが多かったのだが、本を読み勧めていくとまさにこういうアイディアの本で、わかるわかる〜と思いながら読んでいた。でもこれが2012年に出た本というのはすごいところ。きちんと文書化されているところがすばらしい。人に説明したいときに「TeamGeekに書いてあったよ」「ぜひ読んでみてください」と言えるのがいい。
HRT
この本は、いわゆる「HRT」について書かれている。HRTは
- Humility(謙虚)
- 自分が全て・絶対じゃない。謙虚にいこう。改善していこう。
- Respect(尊敬)
- 他人のことを思いやって行動する。能力や功績を評価する。
- Trust(信頼)
- 他人をが有能で、正しいことをしてくれると信じる。仕事を任せる。
という3つの行動指針。自分は謙虚すぎて自分のことを信頼できてない部分がある気がするので、HRTの逆版みたいなものが足りてないような気もするのだった。いい指針ないかな?
自分と相手のバランスを保ちながら、チームでうまくやる方法が紹介されていた。3つにまとめると、
- いかに情報を隠さず、フラットでオープンにするか
- オフラインのコミュニケーションをナメない(やっぱり、強力)
- 自分たちの進む方向を明確にして、自分たちの文化をつくる
というところかなと思う。この基本とHRTを元にすれば、マネージャーやリーダーになったらどうするべきか?という問いも考えることができるのだが、ひとつの答えがサーバントリーダーである。
サーバントリーダー
一言でいうと、執事のようなリーダー。エンジニアがやることを邪魔せず、アシストする。足りないものがありそうなら準備しておき、困っていることがあれば解決する。いつでも落ち着いていて、正直で、相談にのってくれるリーダー。
本の中では、リーダーとしてどう振る舞うべきかや、そのアンチパターンがまとまっていた。今すぐ使える知見は正直あまりなかったが、自分がそういう立場になったら読み返したいと思った。
自己組織化されたチーム
まだ本は読んでないのだが、1 on 1したりする中でエラスティックリーダーシップの「自己組織化されたチーム」の話が出てくる。話を聞いている限りでは、このTeamGeekで目指すチームは、そんなチームと似ているように見えた。
- レベルの高い人を雇っている。
- ミッション・ステートメントでチームが達成するべき(あるいはするべきでない)目標を決め、プロダクトの方向がある。
- チームとしてのエゴを持っている
- 小さく試し、小さく失敗して学習できる
- 作者: Roy Osherove,島田浩二
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/05/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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次はこれを読んでみるのも面白いかもしれない。
有害な人に対処する
チームで困った行動をする人が居るときにどうするべきか?という話も載っていた。印象的だったのは「有害な人ではなく有害な人のその行動を追い出そうとする」という考え方で、その人自身は良いことをするはずだとまずは考えてみること。もしダメなら、その人を追い出すことを考えなくてはいけないけど。
軽く読めるし振り返りやすいので、辞書的にそばに置いてあると良い一冊かもしれない。
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者: Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman,及川卓也,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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